本音
みなさんは今、本音で生きていますか?
私は小さい頃から人目が気になり、なかなか自分の思ったように行動できない子でした。
人が怖くてコミュニケーションを取るのが苦手だったので、自分の思いを人に伝えるのが苦手でした。
少しずつ克服していたつもりでしたが、押し殺した感情が山のようにどんどん積み重なっていて気付いたときには自分が本当は何をしたいのか?自分の本音がわからなくなっていました。
昔から見えない世界が大好きでそういう存在はいると信じて疑わない子でした。
幽霊の話は大好物。当時流行ったコックリさんは真剣にやっていました。
そういった不思議な世界は大好きだけど、現実的なことを考えるのは苦手な子でした。
小学校低学年の頃、授業が終わりかけの時だったか先生から唐突に「みんな将来何になりたい?」と聞かれたことがありました。
突然の質問にもかかわらずみんな「〇〇になりたい!」と事もなげに口にします。
きっと先生は軽い気持ちで聞いたんだと思います。
でもそんなことを真剣に考えたことがなかった私は焦りました。
軽い気持ちで答える気にもなれません。
下手に答えようものなら、そこから本気でそれを目指さないといけないような気がしたからです。
当時は今ほどいろんな職種もなく、インターネットなんてものもなかった時代。
真剣に考えるものの子供の自分が知っている仕事なんて知れている。
どうしよう、、、正直、今なりたいものなどない。でも何か答えないと、、、、
焦りながら周囲に合わせるように
「お菓子を作る人」と答える自分、、、
本心じゃないことを口にして、何とも言えない感情が湧いていました。
今思うにきっと自分についた嘘に対して罪悪感でいっぱいだったんだと思います。
「なーんだ。それくらい、、、」
って思いましたか?
でも、こんな感じで自分に対して小さな嘘をいっぱいついてきていませんか?
でも、これを積み重ねた結果どうでしょう?
周囲に合わして自分の思いを誤魔化す、嫌われたくなくて自分に噓をつく、いい子に見られたくて自分を偽る、、、、
本当の自分はどんな思いを持っていたんでしょう?
本当の自分は何が言いたかったんでしょう?
本当の自分は何がしたかったんでしょう?
あの時の私は自分に嘘をついた罪悪感と将来なりたいものがわからない自分に対してダメ出しの感情しかありませんでした。
今の私があの頃の自分に言ってあげたいのは、
「そっかー、今はまだなりたいものがわからないんだねー。それでもいいんだよ。」ということ。
あのとき、「まだわからない」と正直に答えられていたら自分の何かが違った気がします。
みなさんは今、本音で生きていますか?
本当の自分はなんと言っていますか?
0コメント